2023.10.20
私は不育症?!
いつも神道レディースクリニックにご来院、またブログのご閲覧ありがとうございます🏥
スタッフTでございます☺
せっかく妊娠したのに…陽性反応がでたのに…悲しい結果になってしまった患者様。
実はたくさんいらっしゃいます。
不育症とは妊娠はするが、流産・死産を繰り返して生児が得られない状態をいいます。
日本では2回以上の流産または死産の既往があれば不育症として扱われることが多いです。
3回以上くり返す流死産を習慣流産と呼んでいます。
また、1人目を正常に分娩しても、2人目と3人目が続けて流産・死産になった場合は続発性不育症として検査をする場合があります。
日本では妊娠反応は陽性になっても子宮内に胎嚢(赤ちゃんが中で育つ袋)が見えずに終わる化学流産は流産に含まれません。
自然流産は1回の妊娠あたり約15~20%、妊娠したことのある女性の38%が経験しています。
流産の原因で最も多い原因は胎児の染色体異常で、流産のうち50~80%は胎児の染色体異常によるものです。
ほとんどの流産は偶発的なものですが、これを繰り返す場合には母体側あるいは父親側あるいは両親に原因があることが多いです。
不育症の原因には主に4つあります。↓↓
- 1つ目が染色体の異常です。
- 2つ目は血液中の凝固因子(血液を固めて血を止める働き)に異常が認められる場合です。抗リン脂質抗体によって自己免疫の異常が起き、血栓がつくられやすくなる抗リン脂質抗体症候群が良く知られています。
- 3つ目が甲状腺機能などの高まりや、逆に機能が落ちてしまっていたりする内分泌異常
- 4つ目が子宮に奇形が認められる子宮形態異常です。
流産、死産または早期の新生児の死亡を繰り返した経験した場合には、不育症を疑い、そのリスク因子に関する検査を採血する(保険適応)ことで次の妊娠に向けての準備が出来るかもしれません。思い悩んでいる場合はぜひご相談くださいませ。
当院のスタッフにこんなエピソードがあります。33歳のときに妊娠し流産、3ヶ月後に妊娠するもまた流産となりました。不育症の検査をしたところ異常はなし、そのあと三度目の正直で妊娠・出産を迎えました。妊娠出産までには様々な出来事やストーリーがあります。。ネットの情報だけで判断せず些細なことでも、ぜひ何なりとご相談ください。
産婦人科はご予約なしでご来院可能です。