2023.10.27
定期接種が最も防げます!
いつも神道レディースクリニックにご来院、またblogのご閲覧ありがとうございます。
子宮頸がんワクチンの定期接種の対象は、小学校6年生から高校1年生の女子になります👧
子宮頸がんは、若い女性に発症するがんです。
現在では子宮頸がんの原因が、ヒトパピローマウイルス(HPV)であることがわかっています。このウイルスは性交渉により感染します。女性のおよそ10人にひとりは感染していると言われている、非常にありふれたウイルスです。
皮膚と皮膚の接触により感染するので、コンドームを使用していても感染を完全に防ぐことはできません。
子宮頸がんとその前癌状態は1000人にひとりの割合で発症し、その発症年齢は性交渉をはじめて経験してから10年くらいと考えられています。つまり20代後半から30代にかけてが一番発症しやすい年齢となります。生命だけでなく、場合によっては子宮を失うことで出産の機会も奪われてしまいます。
また、女性の外陰部にできるイボをコンジローマといいますが、このイボの原因にもHPVはなっています。コンジローマは命にかかわるわけではないけれども、大きくなるととても治療しづらく、なおかつウイルス感染があると何度も再発するやっかいな疾患です。
子宮頸がんは女性にとって、大変つらい病気ですが、これを予防するワクチンがHPVワクチン(シルガード9・ガーダシル)です。このワクチンは子宮頸がんと尖圭コンジローマの原因となるHPVの感染を予防致します。
そのため性交経験の前に接種することが最も感染を予防できます。
標準的な接種期間は中学校1年(13歳になる学年)の女子となっております。
上記グラフは当院での定期接種とキャッチアップ接種(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日の女性)の割合ですが、定期接種の方が非常に少ないのが現状です。
現在この年代のお子様をお持ちのお母さま世代の時に子宮頸がんワクチンの副作用で歩けなくなった・計算ができない・痙攣するなどの症状を訴える車いすの少女たちのセンセーショナルな映像が連日マスコミで報道されたのをテレビで見ており、恐怖を抱いている方もいらっしゃいます。しかしその後、厚生労働省の調査の結果、マスコミで報道されたような多様な症状の原因が子宮頸がんワクチンであるという科学的証拠がなく、子宮頸がんワクチンとの関連は否定されています。
妊娠した喜びの中、妊婦健診の際に子宮頸がんが見つかり、赤ちゃんごと子宮摘出する痛ましい症例も産婦人科の医師は体験されています。中学生や高校生のあなたならあなた自身や未来のあなたの赤ちゃんのために、保護者の方ならあなたの大切なお嬢さんと未来のお孫さんを守るために、子宮頸がんワクチンの接種を是非ご検討下さい。
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